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WordPressの有料テンプレートを使って3日で格安料金ホームページを制作した話

2017.08.24

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Webデザイナーの小久保です。弊社は様々なお客様からホームページの制作を請け負っています。今回は納期も迫っているし予算も少ないというお客様に対して、Wordpressの有料テンプレートを使ったら安くて高品質なホームページを爆速で作れたよ、ということをお伝えしていきます。

ホームページの制作は高い

そもそもホームページの制作料金って高いですよね。全くWebサイト制作の経験がない方だと、「よくわかんないけど、写真を配置していい感じのテキストを流し込んでいくだけでしょ?」なんて思っちゃう。なぜそんなに値段が高くなるのか分からないんですね。サイトデザインの認識なんて大抵そんなもんです。その気持ち、すごく分かります。

例えば個人でブログを立ち上げるとして、友達にテンプレート制作を気軽に頼んでみたところ、「格安で1万でやるよ!」って言われたらどう思います? 「たっけー!」ってなりますよね? じゃあ無料ブログでやるわと。そう、万単位になるともう「高い」って思われちゃうのがWebサイトの悲しいサガなのです。

 

1サイト〇〇万!? そんなに高いの?

高〜い

数万で高いと思われがちなサイト制作ですが、ぶっちゃけた話。お客様のヒアリングから始まり、フルオーダーメイドでこだわりのサイトを作ろうとした場合、1万どころか10万でも余裕でペイしません。少し考えると分かるのですが、デザイナー1人とコーダー1人を10日間働かせたら、日給1万だとしても20万かかります。日給1万の技術屋はとんだブラック企業労働者なので、普通はもっとかかります。するとちょっとしたサイトを頼んだだけなのに50万とかかかるの!? となり、「Webサイトなんかいらん」となるわけです。悲しいです。

 

格安ホームページはいかにして作られるか

そうは言っても「格安 ホームページ制作」でググると、「1サイト¥29,800で作ります!」とか言う広告がいっぱい出てきます。こういう制作は、たいていの場合、汎用的なテンプレートを自社で予め用意しておいて、ロゴとか色味とか、中身の写真だけを変えて、サイトを作るという形式を取っています。このレベルであれば、1日、もしかすると半日ぐらいでできるため、本当に格安でできるわけです。いわゆる自社パッケージ売りですね。

ただ自社パッケージ売りの問題点は、どの様な業態でもマッチする無難なデザインであるため、古くさかったり、「どっかで見た様なサイトだな」的ホームページになりがちです。デザインの細かな修正もできない場合が多いです。また、サポートのために月額費用を継続して取っていたりするので、数年単位で運用していると、結果けっこう費用がかかっている、ということもあります。

勘違いしないで欲しいのが、こういう売り方が悪なのではなく、そうしないと制作会社も食えないため、当然の生存戦略と言えます。

 

WordPressの有料テンプレートで安くてしっかりしたサイトを

そこで、有用なのがWordpressの有料テンプレートです。Wordpressとはオープンソースのブログシステムで誰でも無料で使えるサイト制作の定番ソフトです。Wordpress自体は無料ですが、そのテンプレートは世界中のクリエイターが自作し、質の高いものが有料で売り出されています。価格帯は数千円から数万円と様々ですが、ここで重要なのは、世界中のクリエイターが様々な業態用に流行りに合わせて作るので、古臭くなく、探せば自分の業態にピッタリなテンプレートが見つかるという点です。

この有料テンプレートベースに、お客様の要望を反映していけば、「¥29,800!」というのは無理でも、比較的安い値段で、デザイン性が良く、業態にマッチしたホームページが作れるというわけです。

 

無料テンプレートは余計にお金がかかる

もちろん、有料テンプレートでなく、無料のテンプレートも世にはたくさん存在します。なので無料テンプレートベースでお願いします、と言いたくなる気持ちも理解できます。ただし、僕はあまりお勧めしません。無料テンプレートを利用すると余計に金がかかる場合が多いからです。理由は以下の通りです。

 

有料はドキュメントが充実しており、解析の手間なし→結果安くなる

有料テンプレートですと、大抵にしてドキュメントが充実しており、ドキュメントを読めば容易にカスタマイズができます。それに対し、無料テンプレートはドキュメントが充実していないことが多く(むしろ、ないw)、悪くすると推奨されないプログラミング方法や、バグが多く存在する場合があります。これは無料であるがゆえに十分にテストできないために起こる問題で、そう言った細かな解析をしている時間給で有料テンプレートが買えてしまいます。安物買いの銭失いとはこのことです。
(もちろん、無料テンプレートでも質の高いものはあります。が、そう言った玉石混合の無料テンプレートの中で、デザインが気に入り、サイト設計が自分の業態にマッチし、カスタマイズがしやすい、というものに果たして出会えるでしょうか)

 

デフォルトのサイトデザインとサポートのレベルが高い

有料テンプレートは、細かなバグ修正や、Wordpressのバージョンアップ時にきちんとアップデートを出してくれます。またある業態特化のテンプレートの場合、その道のプロが作成しているので、最初からサイトデザインが特定の業態に最適化されています。具体的な事例を見ていきましょう。

 

ディアンス・ナイトの事例

ディアンス・ナイト

先日「ディアンス・ナイト」というイベントサイトを作成させていただきました。

2017/10/19 豊洲シビックセンターホール。ローラン・ディアンス没後1周年メモリアルコンサート。鈴木大介×大萩康司×松尾俊介×村治奏一 ディアンス作品のスペシャリストたちがここに結集

ローラン・ディアンスという有名ギタリストのメモリアルコンサートサイトです。このサイト制作のポイントは

  • コンサートとわかるデザインと高級感
  • チケット購入につなげる動線をいかに上手くするか
  • 納期までが短い

です。

「高品質」で「短期間」をクリアするためには工夫が必要です。当然徹夜でカバーするというのはかえって品質を下げるため却下です。というわけで、このサイトは有料テンプレート「Ventcamp」を用いて作りました。注目すべきは、Ventcamp自体、イベントサイトに特化したテンプレートであるため、初めからチケット購入を促すのに最適化されていた点です。また、多くのクリエイターに使用されている実績があり、サイト設計もしっかりしておりました。Wordpressの最新バージョンにも当然対応、バグらしいバグもほとんどありません。最近はやりのワンカラム型のデザインも取り入れており、ちょっとカスタマイズするだけですぐにスタイリッシュで今風のデザインが作成できました。

また、カスタマイズ自体も

編集が容易

このように、ほとんどの画面でUIを用いて部品を配置できたため、あとは細かいCSSを子テーマでカスタマイズするだけでコーディング自体は終わりました。ぶっちゃけすぐにできましたが、Webデザイナーとしては物足りない感すらありました(笑)

 

ディアンス・ナイトの制作期間はなんと3日

このように、たかが数十ドルのテンプレートを買っただけで、劇的に工数は削減できました。このサイトを作るのにかかった稼働は僕1人でわずか3日です。3日であれば、「激安の柴犬1匹」ぐらいの値段で十分ペイするため、お客様にとっても弊社にとってもWin-Winの案件となりました。

 

まとめ

納期が短い、あるいは予算があまり無いけれど、今風のデザインでちゃんとサイトを作成したいという方。ぜひ有料テンプレートを使ってみることをオススメします。ただ、有料テンプレートも、多少なりともCSSやWordpress自体の知識は必要となりますので、下記から勉強をしていただくか、弊社にご相談いただければと思います。

Webデザイナーの小久保です。先日TwitterでWebデザイナー楽しすぎー!! 遊んでるみたいー!! ヒャー!! みたいなウザめのツイートをしていたところ、こんなリプライをいただきました。俺もweb系に強ければそういった仕事してみてぇなぁ。楽しそうだよ、ホントに。— skinny( ´﹀` ) (@wid_Elijah) 2017年7月27日この方(中学の友人)はとても良い一歩を踏み出そうとしています。というのもWebサイトってスマホが普及した今、見ない人ってあんまりいないじゃないですか? ほとんどの人は1日1回は何かしらWebサイト見てるんじゃな...

 

本日はここまで!

 

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